鎌倉彫や漆器にも独特の呼称があります。
探したい時に探し方がわからない、調べたい物の呼び方がわからない、そんな時にお役にたてば、と思います。鎌倉漆工房いいざさで使っている「ことば」をご紹介します。
鎌倉彫でよく作られているお盆の形には、「丸盆」、楕円の形をした「小判盆」、四角い形の「四方盆(しほうぼん)」、盆の縁の部分に傾きをつけた「勾配盆(こうばいぼん)」などがあります。
写真は、鎌倉漆工房いいざさで作った勾配盆です、こちは縁の部分に椿を彫って仕上げています。
蓋のあるものを蓋物と呼んでいます。鎌倉漆工房いいざさでは、身と蓋とが合う小さい器を合子(ごうす)、茶道具や仏具の一種で香を収納する蓋付きの小さな容器を「香合」としています。
引出し、重箱、手許箱(てもとばこ)、裁縫箱、宝石箱などの総称として箱物と呼んでいます。展示会出品で作成することもありますが、特に重箱は、お客様のご要望にあわせて、注文作成をすることが多いです。ぜひ、ご相談ください。
鎌倉漆工房いいざさでは、日常使いして頂きたいという思いをこめて、皿全般を「用の器」と呼んでいます。
一般的には、取り分けに使う皿を「銘々皿」、手のひらに乗る位の皿を「豆皿」、その他、「小皿」、「大皿」と呼ばれています。
鎌倉彫のお盆やお皿のサイズで、「銘々皿 5寸
」や「尺 丸盆」などの表記をすることがあります。今でも木地のやり取りを寸や尺で行うため、そのような表記をすることがあります。一寸は約3.03cm、一尺は約30.3cmですが、仕上がった段階で、サイズを測り表記しています。